【裁判例】リツイートの著作権侵害が問題となった事例

ツイッター(Twitter)におけるリツイートについて、著作権侵害が問題となった事例です(知財高判H30.4.25判時2382号24頁)。

本件事案では、原告が、ツイッター(Twitter)において、①原告の著作物である写真が無断でアカウントのプロフィール画像として用いられ、その後、同アカウントのタイムライン、ツイートにも表示されたことに加え、②氏名不詳者により無断で画像付きツイートの一部としてリツイートされたこと等が問題となりました。
 
本判決は、上記②について、
①本件写真の画像データは本件リツイート者らではなく本件アカウントの保有者が公衆送信したものであること、②受信装置に表示された著作物を公衆に閲覧させるかどうかは、一般のインターネットユーザーのみが決定することができる事柄であり、本件リツイート者らが左右できることではないことからしても、本件リツイート者らに公衆伝達権の侵害は成立しないし、本件リツイート者らが幇助責任を負う理由はないと判断しました。
 
結論として、リツイートにより著作権(複製権、公衆送信権、公衆伝達権)侵害は認められないと判断しました。
 
もっとも、本判決は、リツイートによって、本件画像が元画像から改変され、原告の氏名についても表示されなくなった等として、著作者人格権(氏名表示権、同一性保持権)を肯定しました。
 
ツイッター(Twitter) の利用上の注意点にも関わる判断を含むものであり、参考になるものと思われます。



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