【裁判例】マイニング悪用により有罪判決

他人のパソコンを操作して、仮想通貨を得るための「マイニング」を行ったとして、全国初の有罪判決がなされました(仙台地判H30.7.2)。

同種事案は全国的に問題になっていますが、報道によりますと、マイニング悪用による判決は全国初とのことです。
 
本件で問題となったのは、「不正指令電磁的記録作成・同供用罪」(いわゆるコンピューターウイルス罪)です。
 
同罪の解釈・処罰範囲を検討するにあたっても、また、全国的に問題となっている事案としても、注目すべき判断と思われます。
 
【2019年1月18日追記】
判決文にあたることができましたので、以下の通り補足します。
 
●懲役1年、執行猶予3年の判決
●不正指令電磁的記録作成罪(刑法168条の21項1号)及び不正指令電磁的記録供用罪(同条2項)
●被告人が、使用者に気付かれずにマイニングを行うプログラムを自動で実行する機能を有するプログラムを作成し、現にそのプログラムをインターネット上にアップロードして実行の用に供したという事案。
●量刑の理由として、以下の2点が指摘。
① 被告人の有するプログラミングの知識・技術を悪用した巧妙な犯行であるところ、現に被告人が作成したプログラムをダウンロードした者がおり、これにより被告人が仮想通貨上の5000円程度の報酬を得たことからすると、本件の社会的影響は軽視できない。
② 被告人は、他人のパーソナルコンピュータの処理能力を利用して仮想通貨を得ようという利欲的な動機から本件各犯行に及んだものであって、電子計算機のプログラムに対する信頼を毀損する害悪の根源を作り出し、害悪を社会に拡散させた本件の犯情は相応に重い。



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