SNS裁判事例

【裁判例】SNS会員の利用規約違反が問題となった事例


SNS会員の利用規約違反を理由とする利用停止措置が問題となった事例です(東京地判H27.4.8判時2271号70頁)。
 
事案は、登録制SNSにおいて、禁止事項として「面識のない異性との出会い等を目的として利用する行為」が利用規約に掲げられていたところ、イベントの不要なチケットを譲り受けたい旨のメッセージ等を異性間でやり取りした結果、アカウントの利用が停止されたものです。
以上に対し、利用停止措置を受けた原告が、SNS事業者に対して損害賠償を請求しました。
 
判決は、「本件禁止事項は(中略)、『面識のない異性との出会い等を目的として利用する行為』と定められており、その文言上、男女間の交際を目的とする出会いのみに限定して禁止する定めとは認められない。上記条項の趣旨については、面識のない男女が出会って交際等の関係に至ることが助長されるような投稿を禁ずる点にあると解する余地があるものの、投稿自体から男女間の交際を直接の目的とすることが明らかな行為のみを禁止するのでは、上記の趣旨を実効あらしめることは困難であり、上記行為にとどまらず『面識のない異性との出会い等を目的として利用する行為』を対象とし、これに該当する行為を禁じているものと認められる」とし、結論として、原告の請求を棄却しました。
 
本件事案は、SNSの利用停止措置について、利用規約の解釈を行い、事業者の責任を否定したものであり、SNSを巡る法的トラブルの一事案として参考になるものと思われます。


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