その他の裁判事例

【裁判例】インターネット上の写真の無断掲載が問題となった事例


インターネットのサイトから写真をダウンロードし、運営するブログにアップロードしたという、日常的にもあり得る行為が問題となった事例です(東京地判H24.12.21判タ1408号367頁)。

 
原告らは、本件写真について、被告がその運営するブログに無許諾で本件写真を掲載し、著作権(複製権、公衆送信権)を侵害したなどと主張し、被告に対し、不法行為に基づく損害賠償を求めました。
 
これに対し、被告は、「デザイナーズ壁紙は海外のショップでフリーの素材として販売していたものを収集したもの、及び、海外のネット上で流通しているものを収集したものです。無料ダウンロードした写真壁紙は個人のデスクトップピクチャーとしてお楽しみください。また、掲載の作品をホームページ素材として、お使いいただく場合にはリンクをお願い致します。」と記載されていたので、フリー素材、無料であると誤信したなどと主張し、過失がないと主張しました。
 
裁判所は、「『海外のショップでフリーの素材として販売していたもの』あるいは『海外のネット上で流通しているもの』との記載は、一定程度の注意をもって読めば」、ダウンロードサイトが本件写真の利用許諾を受けていないことについて理解ができるとしました。
結論として、被告は本件写真の利用について、その利用権原の有無についての確認を怠ったとし、原告の請求を一部認容したものです。
 
インターネット上の写真等著作物の利用について相当な注意を要する旨判示するものであり、実務上参考になるものと思われます。
 
なお、類似の事例として、東京地判H23.2.9最高裁HP、控訴審である知財高判H23.10.31最高裁HPがあります。


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