【裁判例】出会い系サイトに係る収納代行業者の責任が認められた事例

出会い系サイトの利用料金収納業務の代行をしていた会社(収納代行業者)の共同不法行為責任が認められた事例です(福岡地判H31.2.22判時2418号104頁)。

本判決は、以下の各事実を認定の上、本件サイト運営者と被告会社らは、被告会社らへの各振込に対応する部分において、関連共同性が認められ、共同不法行為が成立すると判断し、収納代行業者及びその代表者の責任を認めました。
 
1 本件サイトの運営者は、原告に対して費用の支払を求める際、その都度、本件サイトの会員番号を明示して被告会社らの口座に金員を振り込むよう指示していたこと
2 原告は、本件取引の際、前記指示に基づき、本件サイトにおける原告の会員番号を振込依頼人とした上で、各金員を被告会社らの口座に振り込んだこと
3 被告会社らは、証拠上判明しているだけでも、各口座に振り込みを受けた金員について、1件を除き、即日同額の金員を引き出していること 
4 本件サイト運営者の不法行為において、被告会社らの振込先口座の存在が不可欠であったこと
5 被告会社らは、犯罪による収益の移転防止に関する法律上、第三者への有償による口座提供については罰則をもって禁じられていたところ、被告Y1及び被告Y5においては、そもそも本件サイト運営者の存否を確認した形跡も見当たらないこと
 
いわゆるサクラサイトの事案においては、サイト運営会社のみならず、必要不可欠となる「インフラ」を提供した者の責任も検討されます。
本件は、間接事実を積み上げて、収納代行業者の責任を肯定したもので、事実認定の過程を含めて、参考になるものと思われます。
 
【仙台ネット被害弁護団ブログ記事】
●【裁判例】収納代行業者の責任を認めた事例
http://net.highfield-law.com/saiban-jirei/732/
 
●【裁判例】電子マネー発行会社の法的責任が問題となった事例
http://net.highfield-law.com/saiban-jirei/671/



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