【裁判例】地図サービスにおける口コミ投稿の削除が問題になった事例

地図情報サービスにおける口コミ投稿について、ウェブサイト管理運営会社に対する人格権に基づく削除請求が棄却された事例です(東京高決H30.6.18判時2416号19頁)。

本決定は、「ウェブサイトへの書込みは、国民の表現の自由や知る権利の保障に関係する事柄であるから、社会的評価の低下や違法性阻却自由を窺わせる事情の不存在についての疎明があったと判断するには、これらの基本的人権の保障との兼ね合いにも配慮して慎重でなければならない」という基本的な立場を示しました。
 
そのうえで、本件記事(歯科医院に関する口コミ記事)については、受忍限度を超えて本人の社会的評価を低下させるものではなく、その人格権を侵害するものではないと判断したものです。
 
ウェブサイトの個人情報の削除については、最決H29.1.31民集71.1.63以降、事例が積み重なっておりますが、本決定は、情報の削除に関する裁判所の謙抑的判断を示したものと考えられます。
 
事例判断ではありますが、裁判所の考え方を示すものとして参考になると思われます。



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